こんにちは。
自作自演歌手改め、空想企業ヨシミプロダクション代表取締役・ヨシミチアキです。こっそりと愛読者がいるらしいこのライブレポ、一年くらい(めんどくさくて)休んでいましたが、久しぶりの復活です。
目次
詳細
タイトル:そっと夢をみる
日付:2021/11/11(木)
場所:BASE neo(京都)
出演(敬称略): 涼 伊和月文奏
曲目
- ネイチャーポケット(川上マート)
- ココロにいるよ
- いつもうまくいくよ(そう)
- 阿頼耶の鳥
- 祈りの炎
- いいから
所感
川上さんに「6月いっぱいでSecond Rooms辞めるんですよ」といわれたのが、5月とかそれくらいじゃなかったかしらん。寝耳にウォーターをぶっかけられまして。思わずルー語も出るっちゅうねん、って話でしたが、それから幾星霜(そんなではない)、10月に無事オープンに至ったということで、本当に喜ばしいことでございます。
10月にがなくん(※伊和月文奏くん)が晴景しのさんとツーマンイベントやってたんで、その時に初めてお店にいったんだけど、内装のコンセプトはオーナーさんのご趣味ということで。
楽屋が大変に乙女でした。
殿方は苦手な方もいるかもしれませんというか、そもそもの店長が「俺の趣味ではないですよ」などとそわそわしていらっしゃっておハーブが生えましたわね。おほほ。わたくしですか? 舞台衣装でユニセックスなイメージが強いかもしれませんが、20代後半の頃は服のほとんどがaxes femmeでしたので、可愛らしいものは大好きですわ。そりゃもう、ふりっふりのブリッブリでしたわよ。
……なんか変な人格を憑依させてしまった。
(人格チューニング中……)
がなくんとは一年ぶりの共演ですねえ。キンダさんのイベント以来か。今回はぺろんとしてる日だったな・笑。「僕のスケベに付き合ってください」て。今日日スケベという言葉をあまり聞かない気がして、新鮮でした(何の感想)。
『機械仕掛けとアコースティック』の終盤、客席がシンガロングできる世界線にはやくなってほしいですよね。
そういえば、彼のイベント見に行ったときに、ステージの組み立てをどうしてるか訊かれたんだけど、べつにそんな特別なことはしとらんのよ。自己紹介→世界観への導入→展開→箸休め的なトークか毛色の違う楽曲→締め、という基本構造を守れば、見やすいライブにはなると思います。
諸事情で顔合わせには間に合わず、「ギター弾いてていい曲やっててメガネかけてます」みたいな説明で済まされた涼さん。おい店長それでいいのか! と思ったら、必要にして充分でしたね。
ビジネス根明の私、私生活はコミュ障の根暗なので、わかりみが深い曲が多かった。
『神戸の女』を変な歌とおっしゃっていましたが、全体の中で力が抜けて良いアクセントになっていて、あれがあることで後半の曲も生きてきたと思います。というのは、その場にいた全員一致の意見でした。だよね〜!
さて、今回の私。
40分も頂いていたにも関わらず、2曲もカバーをするという、シンガーソングライターとしては機会の損失みたいなことやってますけど、何も意味がないわけではないんですよ。
『いつもうまくいくよ』の作者の近見奏さんは、本職の作曲・編曲家の方でして。ニコニコ動画・YouTubeで、ご自分の演奏したピアノに、UTAU(ボーカロイドの仲間みたいなフリーソフト)の声をつけた作品をアップされています。
こう書くと、私が一方的にそうさんの作品をみつけてコンタクトを取ったように見えるんですが。
実は、そうさんが先に私の動画を見てくださったんです。
時を遡ること2017年、当時の私、活動二年目にしてライブ活動辞めたいなと思ってたんですよ。自分の歌をうたうのも嫌になって、ちょいちょいカバー曲やってごまかしてたんだ。
そのときによく歌ってたのが、TOMOVSKYの『カンチガイの海』。
その動画をなんとなくニコニコ動画にアップしたわけ。いつもはYouTubeにアップするんだけど、なんか行動を変えたかったんかな。
アップしたまましばらく放置してて。ふとチェックしたら、「選曲が素敵」とコメントがついてて。マイリス登録してくれている人がいて。そのプロフィール見に行ったら、音楽やってる人で。
ためしに聴いてみたら、あたたかい涙がぽろぽろ溢れてきて。
なんて優しい言葉と音なんだろう、琴線に触れるってこういうことかと思いましたよ。
当時仕事変えたばかりで、めちゃくちゃしんどくて弱ってたのもあるんだけど、ずっといわれたかったことをいってくれたな、と感じて。
そうさんのTwitterアカウントをフォローしたら、ご本人から「まじですか……カンチガイの海の動画の人ですよね!」みたいなDMが来て。こちらからも感想を送ったら、「ヨシミさんの声は魂がこもっている感じがして、とても素敵です」と返してくださったんですよ。
いまでも宝物にしている言葉です。
ライブ映像で知ってくださった縁で、こうやってライブを見て頂けたのは本当に嬉しいです。配信が当たり前になったからこそ実現したことで、悪いことばっかりじゃないよね。
「ますますファンになりました」と感想をくださって、また宝物が増えました。
こういうときに出てくる言葉って、「ありがとうございます」以外何もないですよね。びっくりするくらい。何もないというか、何いっても嘘っぽいし違う気がするというか。
『ネイチャーポケット』をカバーしたのはですね、思いつきで川上さんに「誕生日プレゼントです」って送りつけた音源があるんですよ。で、せっかくオケ作ったしな〜という貧乏性もあるんですが。
そうさんと川上さん、表現の仕方は違いますが、通底している部分があるような気がしていて。この歌とか『ネイチャーポケット』に近いんじゃないかな。
なので、私を通して、お互いの曲を聴いてほしいなっていう思惑もあったんですよね。自己満足ですが。
最近は初見のお客様にも声をかけて頂くことが増えまして、「やっと私の活動が始まったな」と思ってるんですが、この二人との出会いがなかったら、あのままフェードアウトしてステージに戻ってこなかったと思うんですよ。
川上さんは「そんなことはないでしょ」というだろうけど、初対面の時の私がいかに終了していたかご存知でないからな。たぶんそんな風には見えてなかったと思うし。
ぶっちゃけると、「このライブ終わったら線路に飛び込むか……」くらいの感じだったんですよ。音楽どころか人生やめようとしてたんですよ。
睡眠不足と謎の空咳でヨレヨレの身体で会場入りしたら、やたらハキハキしたお兄さんがでてきてな。
思いましたよ、私。
うわ、絶望的に合わないタイプの人出て来た!!!
いや、ほんと。冗談抜きで。
インドア派だっていったら「外に出ないとダメじゃないですかーwww」っていう系だと思ったもんな。即行で心のシャッター下ろしたって。
ところがどっこい、数分後には「いや、合わんかもしれんが、ブッカーとしては誠実なのでは」、帰る時には「めっちゃええ人やん」になってましたからね。
あの時のゴミみたいなライブ、映像として残しておかなかったのが逆に惜しいなとずっと思ってるんですが、あんなもんを見て「また出演してほしい」といった彼の心境は未だに理解できませんよ。
が、彼には何かが見えてたんでしょう。その時に見えたものを実際に見せられるまでは辞められんなあ……と、今も煮え切らない活動を続けている次第であります。
取り止めのない話になってしまいましたが、この辺で終わります、ちまちま書いてたらもう1ヶ月も経ってるんだよ! 次のライブもうあるって!!
たぶん全部読んでるのはそうさんと川上さんだけだと思いますが、うっかり読んでしまった方はお疲れ様です! ありがとうございました!
また、別の記事でお会いしましょう。