彼女がライブをしないわけ

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ちーっす、ひきこもりシンガーソングライターの名をほしいままにしているヨシミチアキです。

ヨシミさんは2017年5月にライブを一旦やめたわけですが、方々で知り合いに会うたびに「いつやるんだ」とか「なんでやってないんだ」とかいわれるんで、ちょっとまとめときますね!

目次

ライブをしないのに理由がいるかい?

FF9のジタンみたいにかっこよくいうな。

どうせ何を理由にしても納得されないんでね、ぶっちゃけますよ。

やりたくないからです。

身も蓋もねえ。

私みたいな曲は私以外に作れないと思いますし、はまったら抜け出せない沼系のミュージシャンだという自覚もあるし、真面目にやればちゃんとした歌も歌えますよ。あんまり真面目にやらんけど。

せっかく曲作れるし歌えるのにもったいないっていわれるんですけど、

音楽活動自体はやってますよ。YouTubeでな!!

演奏聴いてもらうなら動画で必要十分じゃん。
ノルマ払ってまでステージに登らなくてもいいんじゃないのー、っていうのが私の考えである。

カバーをやってるのはデモンストレーション的な意味です。普通の感覚では、オリジナル曲をアップしたところで「よし、聴こう」とはならんわけですよ。

少なくとも、私は聴かんぞ。

悪いけど仲間の動画でも、よっぽど好きな曲かいてくれる人じゃないとわざわざ聴かんで。
やってる側でこんな感覚なんだから、パンピーはもっと厳しいぞ。
知ってる曲で、カバーだと理解した上で聴いて、「声が好きだなあ」とか「アレンジがいいなあ」とか思って初めて、ヨシミチアキという演奏者に興味をもつんですよね。それまではどこの馬の骨ともわからんネーチャンでしかねえってことよ。

YouTubeでの活動で何が一番の壁かって、再生ボタン押させることだぞ。

だもんで、「曲かけるんだったらオリジナルを発表しろよ」っていう意見は的外れにございます。ちゃんと意図があってやってることですしおすし。

そりゃあ、『すきなヒトくらい』という飛び道具は持ってますけどもよ。
でもあれ、ライブで不意打ちで聴くから「やべえ!」ってなるんだぞ。知らん人の知らん動画があっても聴かないんだよ。動画サイトには動画サイトの攻め方があるんです。

現状、ライブするデメリットのほうが多い

ライブするたびに赤字が出る現段階では、ノルマのあるところをメインにして活動するのは得策ではないと判断した。
オープンマイク的なところでの活動は考えてはいるが、それも音源などを作ってから。

ただ漠然とステージで演奏をするのではなく、演奏することによって、お客さんのどういう行動を生み出したいのか、そういうことも考えていきたいのだ。

そのうち方々に質問や援助要請を出すかもしれんけど、ヨシミになんとかしてライブやらせたいと思ってる人はご協力よろしくって話ですよ!

私の本質はシンガーソングライターじゃないのかも

便宜上シンガーソングライターと名乗ってるけど、なんでこの形態でやってるかって、歌ってもらえる人いないし、打ち込みするのも大変だし楽器弾いた方が話が早いじゃん、っていう程度の話なんですね。

なんとなくピアノでもギターでも弾き語れたのがいかんかったの!

いけるんちゃうんかと思ってやったら案外いけちゃったの!

なんとなく弾けるっていうのは結構凄いことなんかもしれんと最近思うようにはなりましたけどもね……

でもライブ活動を通じて、私は歌うより楽器を演奏するのが好きだし、演奏よりも曲を作るのが好きなのだなあと実感したんですね。

何をどうあがいても、作家気質なんですよ。

自分の歌を自分で歌うことにこだわりはもってない。他にうまく広げてくれる人がいれば、その人に託す方がいいと思ってる。

だから、人前でパフォーマンスするということの比重が自分の中で軽くなってしまう傾向にある、ということは念頭に置いておいていただきたいです。

そもそもボカロPになろうかなとか思ってた女ですので。

ライブ自体をやめるとはいっとらんぞ

実のところ私の音楽活動は開始早々行き詰まっておりましてね、技術面の向上にこだわり過ぎていて何にも面白くない状態が続いてました。
さりとてライブやるたびに練習足りてないと突っ込まれるし、練習してもつまんないし、つまんないから上達もしないし、上達しないからステージに上がるのも嫌だし、自分の演奏を誰かに聞いて欲しいという気持ちも湧かなくなってしまったんですね。

こんな話をすると、他の人だってそういう感情と戦ってるんだよといわれるんですが、それを克服しようという気が起きない時点で、私の音楽に対する思いなんぞ所詮その程度なんですよ!! わかれよ!!!(力説すな)

こんな奴が熱心に真面目にやってる人と同じステージに立ってたらあかんやん。ド失礼でしょうがよ。

私に熱い思いがないわけではないけど、それを維持する基礎体力が低下しとるっていうのが主な原因であったんですよ。私生活であれやこれやあって足元がグズグズのとこに、音楽やるストレスものしかかってくる状態で、本来好きでやり始めたことが重荷になってるってのは人としてだいぶ腐り始めてるってことですからね。
煩わしいことから一旦離れて、人間的にも省エネモードで生きたほうがよかろうと。

人に向けて何かするってことの意義は自分が楽しいだけではないんだけど、嫌々やりつづけて本当に嫌いになってしまったら、それこそもったいないことじゃないかい?

現状、音楽はやめてないけど、これがもし「ギターは燃やしてピアノは埋め立てる! 作った歌はこの世の果てに置いてきた!(ドンッ!)」とかいいだしたら、どうなのよ、そこ。

話はちょっと脱線するがな。
私は基本的にリスナーに元気も希望も与えない方針で曲を作るのですが、何がしたいかって言ったら私が日常的に感じてるものを無造作に捨て置いて、「あっ、これ自分ももってる!」と反応して勝手にルンルンする人を物陰からニヤニヤ眺めたいんですよ。

あのね、元気だの勇気だの希望だのってね、誰かに供給してもらわなくてもね、各々に必要量がきちんと宿っているものなんですよ。足りてないのはそれを目覚めさせるちょっとした刺激であって、そいつは痛かったり毒があったりするもんなんだ。感情が錆び付いてる奴は特に。

「あなたの歌で元気がでました」とかいうけど、そりゃ自分のおかげなんだよ、そこを勘違いするな。自分でえらんでその場所にいった自分のおかげだ。君らはなんでも他人のおかげにするから生きるのがつらいし苦しいんだよ、なにはともあれ生きて動いてる自分がいなきゃ何もねえんだよ。そこを実感なさい。君の生きる世界において一番偉いのは君だ。自戒も込めて書くがな。

だから私はありもしない元気を振りまくことはしないし、文章を書けば鬱々としているし、ステージ上でも卑屈な発言を余裕でかましますよ。それが私だからな、納得できる奴だけついてこりゃいい。

そうだよ、「くちだしなんて、よけいなおせわ」だ。

移転前は「ひと晩くらいはジャマされてあげるよ」といえる懐の深さがあったのに……。

もうね、聴く人のことを考えて曲を選ぶことも作ることもやめた。
だって好きな曲歌ってるときがいちばんかっけえもん。自分に惚れるわーやべえわー地獄のミサワ化するわー。
自分の好きな曲を好きなように弾くことを続けてるうちに、楽しいなあという感覚は取り戻しましたよ。
不思議なことにうまくもなってるんだよなあ。休止前とは鍵盤のタッチも歌い方も変わってる。

うんざりしてた自分の曲もまた弾くようになった。過去の曲に手入れしたり、曲も作ってるし。

年内に一回くらいは人前に出てもいいかな、という気はしてるから安心したまえよ。気がしてるだけかもしれんけど。

まとめ

ライブをしない=音楽活動をしてない、ということではない、ということをご理解いただきたいな、と。
私はライブだけが音楽活動の全てだとは思っていないし、あくまで手段の一つと捉えています。
どんな形であれ、自分の思いが届くところにきちんと届けばそれでいいわけで、その辺が他の方とは違うんじゃないでしょうかね。

もうちょっと人を集められればコンスタントにやってもいいけど、現状片手で数えるほどしか声をかけられないわけですからね、身の丈にあった活動をすればいいんですよ。
オリジナル曲の発表はYouTubeで、ライブは数ヶ月に一回、思い出したようにやるようなスタイルになっていくかとは思います。