眠れぬイチゴの挑戦〜星屑の夜空の下で〜 2016/07/07 栄タイトロープ

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 4月にCOCOZAで共演させて頂きました、瀬戸香好美さんのワンマンライブに行ってきましたー!

 

バイト終わってから名古屋にすっ飛びましたよ!
今週気がついたら一週間休んでなくての極めつけで、さすがに足が終了のお知らせを出してますけど……。

 

行ってよかったから、いいのだっ!

 

 細長渕さんのゲスト出演あり(笑)、仮装ありのステージ、とっても楽しかったよー! あっという間でした! 写真撮ってええんかわからんで遠慮してもうたけど、白いミニドレス姿、とってもキレイでした(*´ω`*)

 

ど真ん中の席でめっちゃノリノリで見てたよw
ほんまはもうパイプ椅子の上に乗りたいくらいでしたが、気持ちだけスタンディングしときました。「腕を振るのはしんどい」とおっしゃるおじさんもいたし……w
自分の活動ではお行儀よく座ってピアノ弾いてるけど、いつも聴いてるのはロックですし、Zeppの最前列潜り込んで「うおー!」いうてた人なんでね。最近大きいハコ行かへんけど……。

 

“もっと大きくなりたい”って
願うことから始まる
目の前の壁ぶち壊してくのさ
迷う心が足を止めるのさ
もう充分休んだろう?
キミはいつ行くんだ?今しかない
――『LIFE』

 

去年の末からいろんなことが畳み掛けるようにありすぎて、楽しいは楽しいけどだんだんしんどくなってきちゃって、音楽だけじゃなく「この生活全部、自分なにやってんの?」て気分で、外に出たらやることはこなすけど素に戻るとぼーっとして、気がついたら時間が過ぎてるって感じでねえ。
何に対しても能動的な気分にもなれずに、香好美さんのCDも持って帰ってパソコンの前に積んだままで聴いてなかったのね。
ライブの三日前にやっと封切って歌詞カード見てたら、のっけからこれだわ。

 

せやな。もう行かなあかんわ。

 

根本から疲れてたことにも気づかないくらい疲れてたから、重荷になってたものを下ろすために必要な時間だったと思うけどね。
ピアノ弾きたいなあ、唄いたいなあ、という気持ちが徐々に戻ってきてるのを感じてるけど、ここで焦って調子戻そうとするのはやめよう。リハビリ中と思って。

 

『SEND TO YOU』はもう、号泣しそうでした。
流石に人目のあるとこでおいおいは泣きませんけど(この調子だと、そのうちやりそうだけどな!)、わりとヤバイかんじの涙目でしたよ。

 

『もっと器用に

世の中渡っていけたら

幸せになれるかな?

作り笑顔並べて 愛想振り撒いても

苦しくなってくだけ』

――『SEND TO YOU』

 

そうだよなあ。もっと器用に生きたいよ。

いろんなことを上手にいなせたら、こんな風じゃなかったんだろうな。

 

でも。

待って? 不器用さって、ギフトなんちゃうん? と、思い始めている。

気持ちのロックを外したらハートが開きすぎたんか知らんけど、毎日なんかしらで泣くねんな自分。ひとりでいるとき限定やけど、それも最近危ういわ。
悲しかったり憤って泣いてるわけじゃないからいいんだけど、なんでこんなしょーもないことで胸がいっぱいで泣きそうになるん……と自分に呆れたり呆れなかったり。
「こんなしょーもないこと」で、と無視してきたから、しんどかったんやけど。

 

誰かが何気なく放った一言を、後生の宝物だと思ってる私は、きっとバカなヤツだよ。
でも、多くの人は、たった一滴の雨が、ほんの一筋の光が、どれほどの力をもたらすのか知らないんだ。

 

乾いた砂漠にも雨が降る「かもしれない」、前の見えない暗闇の先にも出口がある「かもしれない」――そんな「かもしれない」だけで、人は充分生きられるんだよ。

そんでもって、「そうかもしれない」を、「やっぱりそうだった」に変えるチカラだってちゃんと持ってる。
想像することは、創造することの第一歩だ。
いや、想像できることは、すべて実現可能なんだ。
足りないと感じるのは、それを信じてないだけ。

 

一つのことを何倍にも膨らませられるのは、私の生まれ持ったギフトだと思う。
その分、辛いことも人一倍強く感じてしまうんだよ。
自分自身への無関心による空っぽな優しさや、無自覚な暴力が転がってる世界にいちいち憤って、どうしてこんななの、と、子供の頃からずっと思ってたよ。
心無い言葉を投げかけられることよりも、そんなことをしなくちゃいけないほど満たされない人がたくさんいることに傷ついてたんだな、と、今ならわかる。

 

そういう世界に順応しようともしたし、自分を傷つけるような人の真似もしたけど、やっぱできなくて疲れきって、もっとドライに生きよう、と、心を自力で無理やりキツく締めちゃったんだよ。
もっとしんどくなったけど、これで良かったんだ、と自分にいいきかせて生きてきた。傷つくよりはマシだと思って。

 

それをいまがんがんに緩めてみて、バカなことしたなあ、私はそのままで良かったのになあ、と思ったんだけど。
それも違ったみたいだ。

 

この間ふっと降りてきたんだ。
私が愛のない環境に身をおいてきたのは、自分に対する愛を締めだしたのは、それがどういうことなのか、しっかりとこの身体と心と魂に刻むためなんだって。
誰かを心から助けたいと願った時に、とんちんかんなこといって、その人を子供の頃の自分みたいに傷つけないように。

人はすぐ愛の甘やかな部分だけを賛美するけれど、それは真実じゃない。それ「だけ」では真実になりえないんだ。

 

その人の優しさは生きてきた傷口から零れるものだし、厳しい言葉は自らの後悔から生まれてくる、大きすぎる期待は時々否定の姿に似てるし、誠実な気持ちが恐れを呼ぶこともある。

 

誰にも見えないところで沢山泣いてきたから、その笑顔は輝くんだよ。

 

歌とかMC聴いてて、あの細い身体で背負ってきたものを勝手に想像して、勝手に胸がいっぱいになってしまってたんだけど。
だからこんなに胸に響くんだもんな。

 

香好美さんの好きな赤色。
いちごの色。情熱の色。血の色。炎の色。
いろいろあるけど、これはリアルなことしか歌わない彼女の、愛の色。

 

Seto Kazumi official web site

ブログ『瀬戸イチゴ日記』