『Close to Music vol.14』 2019/08/19 Second Rooms(京都)

Pocket

こんにちは。自作自演歌手のヨシミチアキです。

予定になかったライブなのですが、急遽2名のキャンセルがでたと憔悴しきったSOSが飛んでまいりましたので、不肖ヨシミ、イベントの危機に馳せ参じました!

目次

詳細

タイトル:close to music vol.14

日付:2019/08/19

場所:Second Rooms(京都)

出演(敬称略):Yuki 朋恵 伊和月文奏 尾上陽(O.A.)

曲目

  1. 祈りの炎
  2. Patchy memory
  3. いいから
  4. 阿頼耶の鳥

所感

蓋を開ければオープニングアクトまで増えてて大草原不可避。

あとから来た世界観ごっつい系の3人がかき回して、元々ブッキングされてたYukiさんや朋恵さんにはなんかすみません……って感じになりましたけど、これはもうほぼ『空間の彼方に』番外編。

本意気のときと違って、伊和月くんはペロンとしてるし(本人談)、私の語り部さんも途中離脱するしでユルかったですけども。

 

尾上陽さん、優しいような無気力なような、すっと耳に入ってくるわりに簡単に理解はさせてくれない声が特徴的。

でも「ああ、もう少しで届きそうだから、もう少しわかりたい」と思わせるものがある。

なので後で音源をじっくり聴いたのですが、いやこれ、15分ちょろっと聴くだけではあかんね。聴くほうにも咀嚼力が求められてるもん。

メロディは転調しまくるし、構成も一筋縄でいかないし、なかなか覚えられんし。

聴き終わった余韻もなくスーンとした感じになるんだけど、「うーん? ……もう一回聴こう」みたいな不思議な気分になる。

彼がその言葉や音に乗せた気持ちまでは届かないなあ。深いんじゃなくて遠い。

と、思ってたんだけど、十回くらい聴いたあたりで突如像が結ばれて涙腺崩壊しました。『はっきり言って』がとても好き。

 

朋恵さんは「緊張しますー」としきりに語ってましたが、バンドもしてるそうで演奏は堂々としてましたねえ。

ソロの背後のなにもなさ感とかめっちゃわかるわ。

自分の手前の人って緊張するもんで、上の空だったらしく、曲はあんまり記憶に残ってないんだすみません……。

 

ていうか記憶がほぼ尾上さんのエピソードで圧迫されてるんですがこれは恋でしょうか……。

 

うん、違うわ。はい次。

 

「今日はなんかペロンとしてるんですけど……」とかいいつつやってた伊和月くん。

  彼、ときどき表現がふしぎよね。不思議じゃなくて、「ふしぎ」。

演奏してるときのキリッとした感じと、話してる時のぽえーっとした感じのギャップがいいよねえ。

リハのときから自信ない曲なんですけど……とかいってた曲が一番好きでした。かっこいい。あと『願いの花』も好きだなあ。

帰りに喋ってたけど、私ら異世界人は、ペロンとしたバージョンも持っておかないとあかんのかもしれんねえ。

会場によってはガッチガチのフィールド張りにくいところあるよね、っていう。地球での暮らしは大変です……

 

Yukiさん、出演者さんの情報を何も把握してなかったし、いきなりギター持って出てきたから「えっ!?」ってなったけど、ちゃんと曲は覚えてたよ! ごめんね!

ギターの最後の曲よかったな、「音楽とこの声さえあれば」って唄ってるやつ。ギターのときは大人っぽい雰囲気あるね。

あと、一番最後の曲、あれはタッチとリズムに躍動感がでて、歌にも生々しさがでると、めちゃめちゃ化ける曲だと思うなあ。「生きる」ってテーマの泥臭さがでるともっとぐっとくると思いますねえ……。

 

自分は今回、上手に集中できてなかったなあ。直前に眼鏡外すのも忘れてて、慌ててサイドテーブルに置く始末だよ。

でも、弾いてるうちに闘志がみなぎってくるというか、自分の中の燃えたぎるものに突き動かされているような感覚があったな。

尾上さんに頂いた「かっこいい中二病のお姉さん」という称号と、「いや、中二病をかっこよくやるのは難しいですよ」という評価は嬉しかったですねえ。

 

ここんとこ気持ちがぐらついていたのよねー。

以前の自信のない自分に戻ってしまいそうで恐ろしかったよ。自分はやっぱりクソなんじゃないかって思ったもん。

自分の表現スタイルがどうのこうのっちゅうか、それはどんどん確信的に、強固になっていくんだけど、自分の中で痛い決断を下さざるを得なくてなあ。

でもそれとライブに挑むことは別問題なので、切り離さないとダメですやん。

 

最近、自分に自分の強さを証明するっていうのが、流行りなんですよ。自分の中で。

折れそうな自分を客観視するもうひとりの自分が、「どこまで出来るか見せてみろよ」っていうんだよねえ。

見てる人がどうのってことより、自分の弱さや、その場の空気と戦うのがめちゃくちゃ楽しいのよ。

緊張するし怖いのは怖いしビビってる自分もいるんだけど、いま私は恐れを従えてる、空気を操ってる、みたいな、そういうの。

 

それを聴いてて「また気持ちが変わりました?」といってくれる川上さんの、鋭さが素晴らしいなあと思うわけです。

こういうとこですよ、こういうとこ。私が信頼しているのは。だから二つ返事で駆けつけるんです。

 

真剣になりはじめた分、しんどいなあ、難しいなあって思うことはたくさん出てきました。迷うこともあります。

今までのやり方や考え方を手放さないといけない局面もでてきました。

でも、彼とお話してると、私ってきっと凄いことができる人なんだな、と思えちゃうんですよねえ。

あんなに凹んでぐらついてたのが、嘘みたいですもん。

 

何が起こっても大丈夫、最終的には報われるんだから、乗り越える方法だけ考えようと思います。

 

むしろ私を呼んで頂いて感謝、感謝の一夜でありました。

 

イベントに関わりましたすべての皆様と、読んでくださったあなたへ、ありがとうございました。

また別の記事でお会いしましょう。