『きみの声を追いかけて』 2019/07/09 Second Rooms(京都)

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こんにちは。シンガーソングライターのヨシミチアキです。

Second Roomsさんとも演者としてのお付き合いが一年となりましてねえ。

ここに通ってる間に物凄く成長したし、最近の意識の変わり方は目覚ましいものがあります。

私にとっては大事な場所だと再確認する日になりました。

目次

詳細

タイトル:きみの声を追いかけて

日付:2019/07/09

場所:Second Rooms(京都)

出演(敬称略):キンダガーデン 彩音 ダイスケ ラブ山本(O.A.)

曲目

  1. きぶんじゃないのに
  2. ロスト・ワン
  3. 祈りの炎
  4. いいから

所感

出演予定だったあだけんさんがキャンセルになってしまったため、困ったときのラブさんでした。

ラブさんの曲は、オチに持ってくるフレーズがいい〜!!

オチでトドメ刺されるのは『どうせ明日死ぬつもりなら』もそうなんだけど、一曲目の「許されるなら明日も君といたい」(うろ覚えす)ってのも、そこまでの描写を全部持っていくなあ。ええなあ。

 

彩音さん、以前別のイベントに出演したときに声をかけて頂いて面識があったんですが、お話されてるときと歌声が全然違うのでびっくりしてしまいましたよ。なんてダイナミックな歌声。

これで一番手なのはレパートリーがカバー主体なので、ってことなのかな。

でも、オリジナルを歌う人に見劣りがしないカバーだったので、ちゃんと表現として突き詰めてるんだなっていうのを感じました。

とくに中島みゆきの楽曲はオリジナルにものすごいパワーがあるので、オリジナルのイメージに甘えて、演奏者が表現をサボりがちだなあと感じるのね。
そこにおいて、彩音さんの歌は楽曲の核心に食らいつこうとしてるなっていうのがあったので、素直に聴いてられた。自分を歌おうとしてる姿勢があってとても好ましかったです。

カバーする上で大事なのは、原曲へのリスペクトと、なぜこの曲を選んで歌うのかという信念だと思うので。
そういう気持ちがあるからこそ、『My Way』はそのままでは歌えないと思ったのだろうな、と納得できました。

 

ダイスケさんは上手下手で論じるところにいないねー。

歌の完成度という観点からは、もっと力みが抜ければ、とか、緩急がつけば、とか思うんですが、そんな脱力系のシンガーなんて沢山いるわけですしね。彼は性格がそのまま出てるのが面白いところでもあるので。こなれ過ぎても魅力がなくなってしまうよね。

もったいなかったのが、交野の七夕のくだりで、素敵な話なのに、「他のところの祭りは偽物です!」と主張するのがちょっとやな感じに聞こえちゃった。

個人的な思いはあるかと思うんだけど、せっかく『ひなたぐち』って歌を持ってるんだから、「他の土地のお祭りもいいけど、実は交野が発祥なんですよ!」って方向にもっていけば良かったんじゃないかなあ。

 

キンダガーデンさんは声が心地よすぎて気持ちええなあ〜って思ってたら全然内容が頭に入ってきてないし、特に語ることもないです。すみません。私がポンコツなだけです。曲始まると何歌ってるんかなああああ気持ちいい〜えっ、もう終わったん? みたいな状態でした。

でも音楽ってほんとはそれでいいと思います。自分は作る側だからごちゃごちゃ考えたり感じたりしますけど。

トリをやれる人って、気持ちよさそうに歌うし演奏するんだよ。空気と仲良しだよね。音をふわっとのせられるっちゅうか、ファンタジーな表現すると、空気の妖精さんに「これを届けてね」ができるわけですよ。しんどい歌を歌っててもなお軽やかさを失わない。

これが私に足りんところやなあ……。

 

自分のライブの出来に関してはちょっとダメだったな〜。同じ曲で2回も譜面落とすとかさー。

これはやる前からなんかいや〜な予感がしてたのよね。出かける前からやけに譜面が気になってしょうがなくて。

そもそもライブで譜面を置いてる時点であかんのです。ほんまそういうとこよ。「チアキちゃん、めんめよ、めんめ!」という宇宙からのお叱りだ……がんばるでちゅ。

 

後半2曲を辛くも死守したのは健闘だったといえますけどもね。

あれだけのことをやったら今までの私なら、もう動揺で演奏がグダグダになってたし、完全に終わってましたから。

それだけはあかん、この2曲で回収する、絶対に空気を回収する、と気持ちを立て直すのが早くなった。

豆腐メンタルが絹から木綿にクラスチェンジしたんじゃないですかね。試合に負けて勝負に勝った感ある。

 

暗いものは暗いままでいてもいい、というメッセージを感じたといわれて、ちゃんと理解してもらってるの嬉しかったです。

一方で、難しい、理解しにくい、という意見も頂戴しましたが、それは初めから見越してるので「おっ、いよいよ来なすったか」って感じ。

こういう意見が私のところに直接届くということは、「どストライクです」といってくれる人もこの世に発生したってことです。まず否定的なものが先にきますから。これは非常に良い流れです。

 

これに関しては覚悟してやってることだし、「よくわかんない」という人を、私は救いもしませんし排斥もしません。

私は自分が面白いと思うことをやっていきます。淡々と。

どうでもいい話

ラブさん「髪色変えました?」
私「えっ、変えてないです」
ラブさん「おっと、失礼しました」
川上さん「女性と会話するの下手か」
というトリオ漫才みたいな会話が発生したんですが、調べたら前回の出演の直前に染めてるので、一ヶ月してかなり色落ちしたんでしょうね。ラブさん悪くないですよね! すみませんでした!
でも意図的に変えたとか明るくしたってわけじゃないから私の返答も間違ってないよなあ……。

Second Roomsで雑談してるとだいたいわけのわからん話になるんですが、今回も「ロハスが過ぎる生活」「おじさんを踏み台にする」「おばさまは増える」「ラブとは……」などと迷言が生まれまくってました。どんな話かは想像におまかせします。

イベントに関わったすべての皆様、ここまで読んでくださったあなたに感謝を。また別の記事でお会いしましょう。