どうもこんにちは。ピアノ弾きたがりシンガーソングライターのヨシミチアキですよ。
2019年初発のライブは世界観ごってりの女性を集めたイベントでした。
目次
詳細
タイトル:彼女の歌声 vol.3
日付:2018/02/12
場所:Second Rooms(京都)
出演(敬称略): ポルル ゆっそ 菊池華香
曲目
- 祈りの炎
- きぶんじゃないのに
- いいから
- 新曲(タイトル未定)
所感
個人的には女性だけっていう括りに何か意味あんのかなあと思ってるのですが、今回の『彼女の歌声』というイベントはその試みが十分に意味を持っていたと思います。
私のライブを見たことがある人はわかってるでしょうが、私は一般的な女性シンガーのイメージでは語れないタイプなんですよね。
華やかで可愛らしくもなけりゃ、女の性も歌わない。色気はあるような気はするが、女性的かといわれるとなんか違うし。ジャンル:私、としかいえない異様さなんですけども。正直、引け目は感じてるんですよ。こんなスタイルじゃなきゃもっとファンがつくんじゃないかとか思ってますし。
でも他の皆さんも「おっ、骨がある」と思う世界観の持ち主でいらっしゃいましたので、遠慮せず自分を出していけました。これこそが最大の目論見だろうと思うのですが。
中でもゆっそさんが面白かったですね。
特撮モノの世界をベースにヒーローにやっつけられる側の話を、怪獣と恋に落ちた女の子の視点から描いたものや、彼女が好きなあまりに彼女になりたくてセーラー服を着てしまうこじれまくった思春期の少年など、ちょっとぶっとんだ世界や人々をリアルに描いていて、歌を聴くというより小説を読むようでした。歌ってることが変わってると御本人もおっしゃっていましたが。そんなことは気にせずどんどんやってほしい。
きっとみんなにも汚い世界が見えていて
でも泳ぎ続けるでしょう
僕にはどうしたってさ そんなことができない
ぶっちゃけた話、女性で「歌詞好みやんけオイ!!」って思う人って少ないんですけど、彼女のそれは刺さるような声と相まってドキッとしました。
さて。
ここ一年ほどのライブでは、名前なんて記号に過ぎない、私が何者であるかも関係ない、という前置きをするのですが、私は表現することの前では女だとか男だとかの前に、人だと思うんですよね。
なにかがあって嬉しいとか悲しいとか、景色を見て綺麗と思うとか、そこに性別ってあんまり関係ないはずだし、むしろ大事なのはそれをどういうふうに感じたのかという、いうなれば各々の魂です。
とはいえ、女性であるというだけで、割りを食ってしまう現実もあります。
私はいわゆるSSWおじさんみたいなのに絡まれたことはないですけど、活動初期にはコンパニオン的なものを要求されているのはうっすらと肌で感じましたよ。当時は今のように気難しい人格を全面に押し出してはなかったので、顔で笑って心で舌打ちしていましたけども。
それを吹き飛ばす技量がない自分も悔しいが、出番終わって開口一番「美人ですね」とかいわれたら足元から崩れ落ちそうになるわ。
わざわざいってくれんでも知ってるっつーの。
褒められてるんだからいいでしょ、なんで怒るの、という人もいますけど、そういうこっちゃんねえんだよ💢
褒められたら嬉しいけど、それだけのためじゃないと思うよ。私に限らず。男も女も関係なく。
伝えたことがあったり、作りたい世界があったり、押さえつけておけない感情があったり、追求したい技術があったり、人によっていろいろあるけど、それは褒められたくてやってるんじゃないんですよ。自分の欲求だからやらなきゃしょうがないんですよ。
意外と当人としてはこれでいいのかとか、こんなもん意味あるのとか思ってたりするので、「あなたのやってること、面白いね」「こんなふうに感じたよ」といってもらえるほうが何倍も嬉しいはずだ。
こういうお客さんあっての活動で、こっちから反応のしかたを要求したら怒られっけど、私はあえて伝えていこうと思っている。
上から褒めるのではなく同じ目線で認めてほしいし、そういう人に届いてほしいんだよ。
だって、私はキミと同じ目線で歌を書いてるんだからな。
なんで今回こんなにキツい文章なのかって? 諸般の事情という職務上のストレスです。私が何者か関係ないとかいいつつ、思い切り個人の都合をにじませていくスタイルです。
私のファンだとか口走るやつはこういういい加減なところも受け入れなきゃいけないんだぞ! わかってるだろうな!?
精算時に「ほかの人にも影響を与えられる存在だと思いますからもっと頑張ってください!」と激励の言葉をいただくものの、未だにツッコミどころは満載なので、「これなら安心して推せる」といってもらえるレベルに達しなければいかんなあ。いい加減本気をだせ! お前の本性こんなもんじゃないだろ、牙を見せるんだ!
というわけで、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。また他の記事で会おうぜ!